遊牧民の文化と都市の魅力を満喫、ウランバートル観光のススメ
広大なモンゴルの中心に位置するウランバートルは、悠久の歴史と躍動する現代が息づく魅力的な都市です。かつては遊牧民の移動式寺院として始まったこの地は、時を経てモンゴルの政治、経済、文化の中心地へと発展しました。街を歩けば、壮大なチベット仏教寺院の隣に近代的な高層ビルがそびえ立ち、伝統的なゲル(移動式住居)が立ち並ぶ郊外には、活気あふれるカフェやレストランが軒を連ねるという、他に類を見ない風景が広がります。近年、ウランバートルのコーヒー文化やナイトライフは目覚ましい発展を遂げ、世界各地の料理を楽しめるレストランも増えています。この都市は、モンゴルの豊かな自然や遊牧民文化への玄関口でもあり、国内外からの旅行者を温かく迎え入れています。歩きやすい街並みも魅力の一つで、多くの観光スポットを徒歩で巡ることが可能です。ウランバートルは、古き良き時代の面影を残しつつ、常に新しい魅力を発見できる、訪れる人々を惹きつけてやまない特別な場所なのです。
ウランバートル観光のベストシーズン
ウランバートルへの旅行を計画する際、最適な時期を選ぶことは非常に重要です。一般的に、6月中旬から8月下旬の夏が最もおすすめのシーズンとされています。この時期は、日中は温暖で日差しも強く、平均気温は25℃から32℃と過ごしやすい気候です。また、この時期はモンゴル最大の祭典であるナーダム祭が7月に開催されるため、モンゴルの伝統的な文化やスポーツ(競馬、相撲、弓道)を間近で体験できる絶好の機会となります。ただし、夏は観光客が最も多くなる時期であり、航空券やホテルの料金が高くなる傾向があります。
比較的温暖で観光客も少ない時期を希望するなら、5月の春や9月の秋もおすすめです。春には、雪解け後の草原に花が咲き始め、秋には、山々が美しい紅葉に染まります。特に9月は、夏の賑わいが落ち着き、気候も穏やかなため、ゆっくりと観光を楽しみたい方には最適な時期と言えるでしょう.
一方、冬(12月から2月)は非常に寒く、最低気温は-30℃以下になることも珍しくありません。しかし、冬には雪景色や氷祭りなど、この時期ならではの魅力もあります。防寒対策をしっかり行えば、冬のモンゴルならではの幻想的な風景や文化に触れることができるでしょう。なお、3月から4月の春は、風が強く砂塵が舞いやすいため、観光にはあまり適していません。
航空券情報
東京(成田空港 – NRT)からは、ウランバートル(チンギス・ハーン国際空港 – UBN)まで、MIATモンゴル航空とアエロモンゴリアが直行便を運航しています。2025年5月からは、ユナイテッド航空も直行便の運航を開始する予定です。直行便の飛行時間は約5時間25分から6時間です。東京からは週に約7便の直行便が運航されています。
一方、大阪(関西国際空港 – KIX)からは、ウランバートルへの直行便は現在運航されていません。そのため、韓国のソウルなどを経由する乗り継ぎ便を利用する必要があります。主な乗り継ぎ便を運航している航空会社は、大韓航空、中国国際航空、チェジュ航空、アシアナ航空などです。大阪からの乗り継ぎ便の最短飛行時間は約4時間40分とされていますが、これは乗り継ぎ時間を含まないため、実際の所要時間はさらに長くなります。
航空券の価格は、利用する航空会社や予約時期、旅行シーズンによって大きく変動します。一般的に、夏休みや年末年始などの繁忙期は高くなる傾向があります。東京発ウランバートル行きの往復航空券の最安値は、約6万円(T’Way Air)から見つかることがあります。大阪発の場合は、乗り継ぎ便となるため、価格帯が異なる可能性がありますが、往復で約5万円から見つかる例があります。航空券を予約する際には、複数の航空会社のウェブサイトや比較サイトで料金を比較検討することをおすすめします。また、直行便は乗り継ぎ便よりも一般的に料金が高くなる傾向があります。
海外格安航空券の予約ならエアトリ
早割はこちら!<エアトリ>
ウランバートルで訪れたい観光スポット10選
ガンダンテグチレン寺院
ウランバートル最大の仏教寺院として知られ、高さ26.5メートルの巨大な観音菩薩像は圧巻です。1838年に創建され、共産主義時代に破壊されましたが、その後再建されました。現在も多くの僧侶が修行に励んでおり、モンゴル仏教の中心地となっています。毎朝行われる儀式は非常に荘厳で、訪れる人々を魅了します。(営業時間: 午前9時~午後5時、入場料: 無料、一部施設は有料)
スフバートル広場
ウランバートルの中心に位置する広場で、モンゴル革命の英雄であるダムディン・スフバートルの騎馬像が中央に立っています。かつてはチンギス・ハーン広場と呼ばれていました。広場の北側には国会議事堂、東側には文化宮殿や国立オペラ・バレエ劇場などが建ち並びます。市民の憩いの場として親しまれ、様々なイベントや祭典も開催されます。(営業時間: 常時開放、入場料: 無料)
モンゴル国立博物館
モンゴルの歴史と文化を幅広く紹介する国内最大の博物館です。石器時代から現代に至るまでの歴史的な遺物や、モンゴルの民族衣装、伝統的な生活様式に関する展示など、5万点以上の貴重なコレクションを所蔵しています。モンゴルの歴史や文化を深く理解するための第一歩として、訪れることをおすすめします。(営業時間: 夏季 9:00~21:00、冬季 火~土 9:00~18:00、入場料: 大人 20,000MNT、学生 10,000MNT、16歳以下無料、写真撮影料 20,000MNT)
ボグド・ハーン宮殿博物館
モンゴル最後の皇帝であるボグド・ハーン8世が1893年から1903年にかけて建設した冬の宮殿です。宮殿内には、仏教美術品、皇帝が使用した家具や調度品、外国からの贈り物、珍しい動物の剥製などが展示されています。ヨーロッパ風の建築様式と中国風の寺院が融合した独特の美しい建物です。(営業時間: 毎日 9:00~18:00、入場料: 2,500MNT、写真撮影料 10,000MNT)
チョイジン・ラマ寺院博物館
1904年から1908年にかけて、ボグド・ハーンの弟である高僧チョイジン・ラマのために建てられた寺院群です。精緻な彫刻や仏画、鮮やかな色彩のツァム(仏教儀式舞踊)の仮面など、貴重な仏教美術品が数多く保存されています。共産主義時代の宗教弾圧を免れた数少ない寺院の一つです。(営業時間: 夏季 9:00~19:30、冬季 水~日 10:00~16:00、入場料: 大人 8,000MNT、学生 3,000MNT、子供 1,500MNT、カメラ持ち込み料 50,000MNT)
ザイサン記念碑
ウランバートルの南に位置する丘の上に建てられた記念碑で、第二次世界大戦におけるモンゴルとソ連の戦没者を慰霊するために建設されました。記念碑の頂上からは、ウランバートルの市街地と周囲の山々を一望できる絶景が広がります。円形の壁画には、モンゴルとソ連の友好関係が描かれています。夕暮れ時には特に美しい景色を楽しむことができます。(営業時間: 常時開放、入場料: 無料)
チンギス・ハーン像
ウランバートルから東へ約54キロメートル離れたツォンジーン・ボルドグという場所に建てられた、高さ40メートルの巨大なチンギス・ハーンの騎馬像です。像の内部には博物館や土産物店、レストランなどがあり、エレベーターで馬の頭の部分まで上がると、広大なモンゴルの草原を一望できます。この地は、チンギス・ハーンが黄金の鞭を見つけたという伝説が残る場所とされています。(営業時間: 通常 9:00~18:00、入場料: 大人 約15,000MNT、子供 約7,500MNT、博物館などは別途料金)
ザナバザル美術館
モンゴルの偉大な宗教指導者であり芸術家でもあったザナバザル(1635-1724)の功績を称え、1966年に設立された美術館です。ザナバザル自身の作品をはじめ、18世紀から20世紀初頭にかけてのモンゴル美術の傑作、仏教美術品などが展示されています。特に、ザナバザルが制作したとされる優美な仏像は必見です。美術館は、モンゴル美術の保存と研究においても重要な役割を果たしています。(営業時間: 月~土 9:00~18:00、日 9:00~18:00、冬季は変更あり、入場料: 大人 15,000MNT、学生 5,000MNT、16~18歳 1,500MNT、写真撮影料 45,000MNT)
国立遊園地
ウランバートルの中心部にある遊園地で、ジェットコースターや観覧車、メリーゴーランドなど、様々なアトラクションが楽しめます。夏季には屋外プール、冬季にはアイススケートリンクもオープンし、一年を通して市民や観光客に親しまれています。入園料は無料で、アトラクションごとに料金を支払うシステムです。家族連れや友人同士で訪れるのに最適なスポットです。(営業時間: 月~日 11:00~22:00、日曜日は異なる可能性あり、入場料: 入場無料、乗り物ごとに料金またはセット券あり)
国立百貨店
1921年に設立された歴史ある国営の百貨店です。モンゴルの伝統的な工芸品や土産物、カシミヤ製品、衣料品、食料品など、幅広い商品を取り扱っています。特に、モンゴル産の高品質なカシミヤ製品は人気があり、お土産としてもおすすめです。地元の人々も日常的に利用するデパートで、モンゴルの生活文化を垣間見ることができます。
現地ツアーをお得に予約するならKKday
KKday
ウランバートルで人気のホテル5選
シャングリ・ラ・ウランバートル
市の中心部に位置する5つ星ホテルで、モダンで洗練された客室、充実した設備、そして質の高いサービスを提供しています。館内には複数のレストランやバー、スパ、フィットネスセンターなどが併設されており、ビジネスや観光の拠点として快適な滞在を約束します。
ブルー スカイホテル & タワー
ひときわ目を引く青い外観が特徴的な高層ホテルで、ウランバートルのランドマークの一つです。モダンで快適な客室からは市街の素晴らしい景色を望むことができ、ビジネスセンターやレストラン、バーなどの設備も充実しています。
ミレニアムプラザホテル & モール ウランバートル
ホテルに隣接するショッピングモールには、様々なショップやレストラン、エンターテイメント施設が集まっており、非常に便利なロケーションです。客室は広々としており、快適な滞在を提供します。
ベストウェスタン プレミア ツーリスト ホテル
スフバートル広場から徒歩圏内という絶好のロケーションに位置し、観光やビジネスに最適です。快適な客室と、モンゴルの伝統的な要素を取り入れた内装が特徴です。
ホステル・ナイン・ウランバートル
予算を抑えたい旅行者やバックパッカーにおすすめのホステルです。清潔で快適なドミトリータイプの客室や個室があり、共用スペースでは他の旅行者との交流も楽しめます。
ホテルをお得に予約するならアゴダがおすすめ!
国内・海外ホテル格安予約のアゴダ
ウランバートルは、古の遊牧民の文化と現代的な都市の活気が見事に融合した、他に類を見ない魅力を持つ都市です。壮大な歴史的建造物から活気あふれる現代的なスポットまで、この街には訪れる人々を魅了する多様な魅力が詰まっています。モンゴルの豊かな歴史と文化に触れ、温かい人々と出会い、そして忘れられない風景を目にすることができるでしょう。ウランバートルは、広大なモンゴルの冒険への素晴らしい出発点となり、あなたの旅をより一層豊かなものにしてくれるはずです。さあ、魅惑のウランバートルへ、あなただけの特別な旅に出かけてみませんか。
コメント