北米にありながら、どこかヨーロッパの香りを漂わせる街、モントリオール。「カナダの文化首都」とも称されるこの地は、フランス語圏独特の文化と、多様な移民がもたらす国際的な魅力が融合した、他に類を見ない個性を放っています 。1642年にフランス人入植者によって築かれたモントリオールは、当初はヴィル・マリーと呼ばれ、毛皮交易の拠点として発展しました 。その後、イギリスの支配下に入りながらも、フランス語を話す人々のアイデンティティはしっかりと受け継がれ、現在ではパリに次ぐ世界で2番目に大きなフランス語圏の都市となっています 。街を歩けば、歴史的な建造物とモダンな建築物が調和し、フレンチと英語が飛び交う活気ある雰囲気に心惹かれるでしょう 。モントリオール国際ジャズフェスティバルやジャスト・フォー・ラフスといった国際的なイベントが開催される一方で、地元の人々が大切にする隠れた魅力も数多く存在します 。今回は、そんなモントリオールの奥深い魅力を知る地元っ子たちが、本当は誰にも教えたくないとっておきの穴場スポットを厳選してご紹介します。
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ノートルダム・ド・ボン・セクール教会
旧市街の喧騒から少し離れた場所にひっそりと佇むノートルダム・ド・ボン・セクール教会は、モントリオールの歴史を静かに物語る象徴的な存在です 。1771年に、かつてこの地に存在した礼拝堂の跡地に建てられたこの教会は、その荘厳な美しさで人々の目を惹きつけます 。特に、「船乗りの教会」として知られ、航海の安全を祈る船乗りたちから深く信仰されてきました 。教会内部の天井からは、航海の安全を祈願して奉納されたミニチュアの船が数多く吊り下げられており、神秘的な雰囲気を醸し出しています 。実はこの教会、モントリオールで最も古い石造りの教会であり、ノートルダム修道会の創設者である聖マルグリット・ブールジョワの遺骨が安置されています 。教会の2階からは旧港の美しいパノラマを一望でき、併設された小さな博物館では、教会の豊かな歴史に触れることができます 。入場は無料ですが、塔の上まで登るには料金が必要です 。
営業時間: 火曜日~金曜日 11:00~17:00、土曜日 11:00~17:00、日曜日 10:00~17:00、月曜日 定休 入場料: 無料(塔への入場は有料)
ラシーヌ運河
かつて重要な水路として活躍したラシーヌ運河は、現在では市民の憩いの場として親しまれています 。全長14.5キロメートルに及ぶ運河沿いの道は、サイクリングや散歩に最適なコースとなっており、モントリオールの都会的な風景と美しい自然を同時に楽しむことができます 。運河沿いにはレンタサイクルショップもあり、気軽にサイクリングを楽しむことができます 。1825年に完成したこの運河は、セントローレンス川の危険なラシーヌ急流を避けるための重要な輸送路でした 。現在ではカナダ国定史跡に指定されており、その歴史的な価値を今に伝えています 。運河周辺では、サイクリングの他にも、カヌーやカヤックなどのウォータースポーツ、釣り、ハイキングなど、様々なアクティビティを楽しむことができます 。17歳以下の子どもは入場無料です 。運河の通行や係留には料金がかかり、駐車場も有料です 。運河の近くには、ケベックの歴史を学べるメゾン・サン=ガブリエルや、ユニークな彫刻が点在するラシーヌ彫刻庭園など、他の見どころもあります 。
営業時間: 年中無休 入場料: 無料(運河の通行、係留、駐車は有料)
ハビタ67でのリバーサーフィン
モントリオールの象徴的な建造物の一つ、ハビタ67の近くを流れるセントローレンス川では、なんとリバーサーフィンを楽しむことができるのです 。ラシーヌ急流は最大2メートルの高さにも達する、世界でも有数のスタンディングウェーブを作り出しており、サーフィン初心者でも比較的安全に楽しむことができると言われています 。サーフボードのレンタルやサーフィンスクールも利用可能で、5月から10月にかけて多くのサーファーたちが集まります 。特に、KSFという団体がハビタ67の波を利用したサーフィンセッションを提供しており、セッション2(ハビタ67の波)は一人あたり100カナダドルで参加できます 。ただし、より高度なセッションには事前の参加条件がある場合があります 。ハビタ67は、1967年のモントリオール万博のために建設されたユニークな集合住宅で、その斬新なデザインは写真撮影のスポットとしても人気です 。
営業時間: 5月~10月 入場料: サーフィン体験は提供者によって異なる(例:KSF セッション2は100カナダドル)
メゾン・サン=ガブリエル
ケベックの歴史に興味があるなら、ぜひ訪れてほしいのがメゾン・サン=ガブリエルです 。17世紀のフランス風農家を再現したこの博物館は、植民地時代のケベックの生活を垣間見ることができる貴重な場所です 。初期のフランス人入植者たちが新世界でどのような経験をし、どのような困難に直面したのかを学ぶことができます 。館内には、当時の家具、陶器、織物など、本物のアンティークや道具、日用品が展示されています 。博物館は一年中開館していますが、開館時間は季節によって異なります 。通常シーズンの入場料は、大人15カナダドル、シニア(65歳以上)13カナダドル、子供(6~17歳)5カナダドルです 。夏季シーズンは若干料金が上がります 。入場料にはガイドツアーが含まれており、「地下室から屋根裏まで」を巡るツアーが人気です 。博物館は、初期の入植者である「王の娘たち」の歴史にも焦点を当てています 。庭園もあり、様々なガーデンアクティビティも楽しめます 。
営業時間: 年中無休、時間変動 入場料: 通常シーズン:大人15カナダドル、シニア13カナダドル、子供(6~17歳)5カナダドル
イル・ド・ラ・ヴィジタシオン自然公園
都会の喧騒から離れて自然を満喫したいなら、イル・ド・ラ・ヴィジタシオン自然公園がおすすめです 。アウンツィック・カルティエヴィルとモントリオール・ノールの区に位置するこの広大な自然公園は、プレーリー川の北岸に広がっています 。公園内には、森林、湿地、開けた草原など、多様な景観が広がっており、アオサギ、シラサギ、カワセミ、ビーバー、マスクラットなど、多くの野生動物が生息しています 。バードウォッチングや釣りを楽しむ人々にも人気があり、ウォーキングやサイクリングに適した遊歩道も整備されています 。園内には、古い水車小屋やリンゴの圧搾機など、歴史的な建造物も残されています 。入場料は無料で、毎日朝7時から夜10時まで開園しています 。公園内には、展望台、ウェルカムセンター、ピクニックエリア、トイレなどの施設も完備されています 。
営業時間: 毎日 7:00~22:00 入場料: 無料
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