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海外で桜!? 海外お花見スポット10選

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春の訪れを告げる桜の開花は、日本において特別な意味を持ち、人々は花見という伝統的な習慣を通してその美しさを愛でてきました。しかし、驚くべきことに、この心を奪われる桜の景色と、花見という文化的な体験は、日本を遥かに離れた世界の様々な場所でも楽しむことができるのです。世界各地に存在する桜の名所は、単に美しい花を眺めるだけでなく、それぞれの土地の歴史や文化と深く結びついており、日本とは異なる独自の魅力を持っています。  

これらの海外の桜並木や公園が生まれた背景には、日本との友好の証として贈られた桜の苗木や、海外に移住した日本人コミュニティによる故郷の風景の再現といった、様々な物語が存在します。日本で育まれた桜を愛でる心が、国境を越えて世界中に広がり、それぞれの土地で新たな形で根付いている事実は、自然の美しさに対する普遍的な共感を物語っています。海外で桜を眺めることは、単なる観光旅行とは一味違う、より深い感動と発見をもたらしてくれるかもしれません。それでは、海外のお花見スポットを10か所ご紹介します。

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ワシントンD.C. (アメリカ合衆国)

アメリカの首都ワシントンD.C.は、日米友好の象徴として1912年に東京から贈られた桜の木々が、春になると美しい花を咲かせます。特にタイダルベイスン周辺では、ジェファーソン記念館、フランクリン・デラノ・ルーズベルト記念碑、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア記念碑といったアメリカを代表する建造物を、淡いピンクの桜が優雅に彩る光景は息をのむ美しさです。この地で繰り広げられる桜の景色は、自然の美しさとアメリカの歴史が織りなす、他にはない魅力を持っています。  

毎年春には、ナショナル・チェリー・ブロッサム・フェスティバルが開催され、多くの人々がこの華やかな季節を祝います。タイダルベイスン以外にも、イースト・ポトマック公園やハインズ・ポイント、そしてより静かに桜を楽しみたい方には、広大な敷地を持つ国立樹木園もおすすめです。これらの桜が今日まで大切にされてきた背景には、長年にわたり桜の植樹を提唱し続けたエリザ・ルーハマー・シドモアの尽力がありました。彼女の情熱がなければ、この象徴的な春の光景は存在しなかったかもしれません。  

  • 営業時間:場所により異なる。国立公園は一般的に開放。記念館などは個別確認が必要。
  • 入場料:無料(一部イベントや施設内は有料の場合あり)

パリ (フランス)

ロマンティックな街、パリもまた、春になると桜の花が咲き誇り、その魅力を一層引き立てます。エッフェル塔を背景に桜が咲き乱れるトロカデロ庭園やシャン・ド・マルスは、絵画のような美しさで、訪れる人々を魅了します。また、植物園(ジャルダン・デ・プラント)では、様々な種類の桜を観賞することができ、その優雅な姿は訪れる人々に安らぎを与えます。  

パリ郊外にあるソー公園(パルク・ド・ソー)は、広大な敷地に多くの桜が植えられており、地元の人々にとってはお花見の定番スポットとなっています。ここでは、日本の花見のようにピクニックを楽しむ人々も多く見られます。かつてノートルダム大聖堂の近くにあったスクエア・ジャン23世も、桜の名所として知られていましたが、現在は修復中です。パリの街のいたるところで桜を見ることができるのは、この花がフランスの人々にも愛されている証拠でしょう。  

  • 営業時間:公園により異なる。一般的に日中開放。
  • 入場料:無料(一部施設内は有料の場合あり)

アムステルフェーン (オランダ)

オランダのアムステルフェーンにある桜の森公園(ケルセンブロッセムパルク)は、2000年に日本の婦人会から寄贈された400本の桜の木々が織りなす、美しい空間です。特筆すべきは、これらの桜の木のうち200本には日本の女性の名前が、残りの200本にはオランダの女性の名前が付けられていることで、これは両国の友好の証となっています。  

大規模な祭りなどは開催されませんが、春になると地元の人々がこの公園に集い、桜の下でピクニックを楽しむ光景は、日本の花見の文化と共通するものを感じさせます。桜の開花時期である4月上旬から中旬にかけては、多くの人々がこの特別な場所を訪れ、淡いピンク色の花びらが舞い散る中で、穏やかな時間を過ごします。  

  • 営業時間:アムステルダムの森に準じる。一般的に日中開放。
  • 入場料:無料

バンクーバー (カナダ)

カナダのバンクーバーは、1930年代に日本の神戸市と横浜市から贈られた500本の桜の木がその始まりとなり、現在では4万本を超える桜が市内を彩る、世界有数の桜の名所となっています。毎年3月下旬から4月にかけては、バンクーバー・チェリー・ブロッサム・フェスティバルが開催され、様々なイベントを通して桜の美しさを楽しむことができます。  

クイーン・エリザベス公園からは、桜の向こうにバンクーバーの街並みを一望できる絶景が広がります。スタンレーパークでは、桜と海が織りなす美しい風景を、散策やサイクリングを楽しみながら堪能できます。また、ブリティッシュコロンビア大学内にある新渡戸記念庭園では、静かで落ち着いた雰囲気の中で、日本の伝統的な庭園と桜の調和を楽しむことができます。さらに、バンクーバーの桜の開花状況をリアルタイムで確認できる「チェリーコンパス」という便利なツールも提供されています。2025年は、バンクーバーに桜が植えられてから100周年の記念すべき年となります。  

  • 営業時間:公園により異なる。一般的に日中開放。新渡戸記念庭園は時間制限あり。
  • 入場料:公園は無料が多いが、庭園などは有料の場合あり。

ソウル (韓国)

近年、日本に並ぶ桜の名所として注目を集めているのが、韓国のソウルです。韓国語では桜のことを「ポッコッ」と呼びます。漢江沿いに広がる汝矣島公園(ヨイドコンウォン)では、春になると桜祭りが開催され、多くの人々で賑わいます。南山公園(ナムサンコンウォン)からは、ソウル市街を一望できる絶景とともに、山全体を覆う桜を楽しむことができます。  

ロッテワールドに隣接する石村湖(ソクチョンホス)では、湖面に映る桜と遊園地の風景が幻想的な雰囲気を醸し出します。また、景福宮(キョンボックン)や昌徳宮(チャンドックン)といった古宮では、歴史的な建造物と桜のコントラストが美しく、韓国の伝統衣装である韓服(ハンボク)を着用すると入場料が無料になるという特典もあります。夜にはライトアップされる場所もあり、昼間とは異なる幻想的な桜の景色を楽しむことができます。  

  • 営業時間:公園、宮殿により異なる。
  • 入場料:公園は無料が多いが、宮殿などは有料。

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