カナダのケベック州に位置するモントリオールは、ヨーロッパの洗練された魅力と北米の活気が融合した、まさに美食の都です。古くから多様な文化が交差してきたこの街では、フレンチのエレガンスから移民たちが持ち込んだソウルフードまで、あらゆる味覚に応える豊かな食文化が育まれてきました。カナダ国内でも指折りのレストラン数を誇るモントリオールでは、一歩足を踏み入れるごとに新たな食の発見があると言っても過言ではありません。18世紀以降、ユダヤ人や東欧の人々をはじめとする移民たちが持ち込んだ食文化は、この街の味の多様性を豊かにしてきました。例えば、今やモントリオールの名物となったベーグルやスモークミートは、彼らの伝統的な食文化が根付いたものです。さあ、そんな魅力的なモントリオールの美食の世界へ、あなたを誘いましょう。この記事では、地元の人々にも愛され、訪れる人々を魅了する選りすぐりの10軒のレストランをご紹介します。
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1. Schwartz’s – モントリオールを象徴するスモークミート
1928年創業のSchwartz’sは、モントリオールを語る上で欠かせない存在です。創業以来、秘伝のスパイスと製法で作られるモントリオール・スモークミートは、地元の人々だけでなく世界中の食通を魅了してきました。その人気は衰えることを知らず、店の前には常に長い行列ができています。モントリオール・スモークミートの特徴は、たっぷりのスパイスでマリネされた牛肉を時間をかけて燻製にした、濃厚な風味とジューシーな食感です。Schwartz’sでは、この自慢のスモークミートをライ麦パンに挟み、マスタードを塗ったシンプルなサンドイッチで味わうのが定番です。付け合わせには、丸ごと一本のピクルスやフライドポテトを添えて、豪快にかぶりつくのがおすすめです。店内は創業当時の面影を残し、飾り気のない大衆的な雰囲気ですが、そこで味わうスモークミートの味は格別です。長年変わらない製法と味が、多くの人々を惹きつけてやまない理由でしょう。
基本情報:
- 住所: 3895 Boul St-Laurent
- 営業時間: 月~木・日 10:00-23:00、金・土 10:00-00:00
- おすすめメニュー: Original World Famous Montreal Smoked Meat Sandwich
- 価格帯: $$
- タイプ: デリ
2. La Banquise – プーティン好きの聖地、24時間営業
ケベック州の国民食であるプーティンを味わうなら、La Banquiseは外せません。24時間営業というのも嬉しいポイントで、深夜にふとプーティンが食べたくなった時でも気軽に立ち寄ることができます。La Banquiseの魅力は、そのメニューの豊富さです。定番のクラシックプーティンはもちろんのこと、28種類以上ものオリジナルプーティンが用意されており、訪れるたびに新しい味を試してみたくなります。プルドポークやベーコン、アボカドなど、様々なトッピングが組み合わされたプーティンは、どれも個性的で食欲をそそります。初めて訪れるなら、まずは基本のラ・クラシックを試してみて、その奥深い味わいに魅了されるのがおすすめです。店内はいつも賑やかで活気があり、地元の人々や観光客で溢れています。豊富な種類のプーティンと24時間営業という点が、モントリオールの日常的な食文化に深く根付いていることを物語っています。
基本情報:
- 住所: 994 Rue Rachel E
- 営業時間: 24時間営業
- おすすめメニュー: La Classique poutine
- 価格帯: $
- タイプ: カジュアル、プーティン専門店
3. Fairmount Bagel – モントリオールのベーグル文化を体験
モントリオールを代表するベーグル店といえば、Fairmount Bagelです。1919年創業の老舗で、その製法は創業当時からほとんど変わっていません。モントリオール・ベーグルの特徴は、一つ一つ手で成形され、蜂蜜入りの湯で茹でられた後、薪窯で焼き上げられることです。この独特の製法により、外はカリッと、中はもっちりとした食感とほんのりとした甘さが生まれます。特に人気なのは、香ばしいゴマがたっぷりとかかったセサミベーグル。焼きたての温かいベーグルをそのまま頬張れば、そのシンプルながらも奥深い味わいにきっと感動するでしょう。ニューヨークベーグルとは異なる、モントリオール独自のベーグル文化を象徴する存在であり、その伝統的な製法が今も守り続けられていることが、この街の食文化の豊かさを物語っています。
基本情報:
- 住所: 74 Avenue Fairmount O
- 営業時間: 24時間営業
- おすすめメニュー: Sesame bagel
- 価格帯: $
- タイプ: ベーカリー
4. Toqué! – ケベックのテロワールを味わうモダンフレンチ
Toqué!は、モントリオールを代表する高級モダンフレンチレストランの一つです。地元の旬な食材をふんだんに使用し、独創的で美しい盛り付けの料理は、まさに芸術品。シェフの卓越した技術と創造性が光る料理は、訪れる人々を魅了し続けています。店内は洗練された雰囲気で、特別な日のディナーにも最適です。予約は必須で、特に週末や祝日は数週間前から埋まっていることも珍しくありません。料理には、シェフが日本の食材を好んで使用するため、時折和の要素が感じられることもあります。それは、単にフランス料理を提供するだけでなく、モントリオールならではの食体験を追求する姿勢の表れと言えるでしょう。
基本情報:
- 住所: コンベンションセンターとジャン・ポール・リオペル公園の向かい
- 営業時間: ディナーは17:30から (最新の情報はウェブサイトをご確認ください)
- おすすめメニュー: テイスティングメニュー (地元の旬な食材を使った革新的な料理は、訪れるたびに新しい発見があります)
- 価格帯: $$$$
- タイプ: 高級、モダンフレンチ
5. Restaurant Bonaparte – オールドモントリオールの優雅なフレンチ
1984年創業のRestaurant Bonaparteは、オールドモントリオールに佇む老舗のフレンチレストランです。歴史を感じさせるエレガントな空間で、伝統的なフランス料理をゆっくりと堪能できます。シャルル・アズナブールやレナード・コーエン、マドンナといった著名人も訪れたことのある名店としても知られています。ハウススモークサーモンやメープルダックの胸肉、セージ風味のキノコラビオリなど、 定番フレンチはどれも丁寧に作られており、洗練された味わいです。特に、創業当時から変わらないレシピで作られているというライムパイは、食後のデザートにぜひ味わいたい逸品です。長年にわたり愛され続けるクラシックなフレンチは、モントリオールの食文化の奥深さを伝えてくれます。
基本情報:
- 住所: 447 rue Saint-François-Xavier
- 営業時間: 毎晩 17:30 – 22:30
- おすすめメニュー: House-smoked salmon with truffle oil, Maple duck breast, Sage-scented mushroom ravioli, Lime pie
- 価格帯: $$$
- タイプ: 高級、クラシックフレンチ
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